医療が届かないところに医療を届ける

僻地や離島、新興国など眼科医が不足する世界中の場所で、人々が平等に眼科疾患の予防・早期発見・早期治療へアクセスすることを可能にし、光を失う人たちを減らすべく事業に取り組んでいます。

提供サービス

眼科医と眼科医療へのアクセスを必要とする全ての人々を繋ぐ遠隔医療サービス

私たちは、眼科医以外の人でも診察に必要なクオリティの眼画像を簡単に撮影できるモバイルデバイス『MS1』を開発しました。このデバイスで撮影された眼画像は、問診と共に専用アプリケーションを介して眼科医へ送られ、相談することができます。

STEP1 スマホアプリで必要情報を入力

専用スマホアプリに患者情報、問診内容を入力した後、MS1をスマホにセットし、眼の撮影を行います。全て終了したら、送信します。

STEP2 眼科医によるアドバイス

送られてきた情報を参考に、眼科医がシステム上にアドバイスを入力します。

STEP3 眼科医からのアドバイスを確認

眼科医からのアドバイスをアプリ内ですぐに確認し、患者さんに対応できます。

MITAS MedialのMS1のもととなった細隙灯顕微鏡(眼科病院に行くと必ずある医療機器。患者は顎を台の上に乗せ、眼科医が患者の目の中の状態をリアルタイムで診察するためのもの)は眼科研修医でも適切な手技を習得するのに、約1年程度はかかります。しかし、このMS1は眼科診療の経験がない一般医師でも短時間の練習で診断に必要なクオリティの画像を撮影することが可能という点に大きな魅力を感じています。このMS1と、同時に開発された専用アプリにより、眼科医療のニーズがありながらも、眼科医だけでは今まで手が届かなかった在宅・僻地・離島医療領域などに着手できる大きな一歩になると確信しています。
東京大学医学部眼科学教室 相原一教授
東京大学医学部眼科学教室 相原一教授
See All Post

新着情報

代表あいさつ

CEO
代表取締役 北直史

MITAS Medicalには、誕生するきっかけとなった体験があります。

私が眼科医として駆け出しの10年ほど前、北海道の病院に勤務していました。 ある冬の日に一人のおばあさんが私の外来を受診しました。 彼女は3日前から両目が痛いのを家で我慢していたのを、隣の家の住民が無理やり連れてきたのでした。 私のところに来たとき、彼女は急性緑内障発作*により、既に両目を失明していました。

のちに彼女になぜ病院にこず家で我慢していたのか聞きました。 実は彼女は山あいの少し離れた村の方でした。そして痛みがでた最初の日に村の診療所を受診し総合診療医に見てもらっていたのです。 ただ専門の医療器具や知識がない中でその医師も診断したと思うのですが、痛みがつづくなら眼科を受診したほうがいいと言われ、家で我慢してしまったのです。

この出来事を通して、日本にも眼科医にリーチできないがために失明する人がいることに気づいたのと同時に、私たち眼科医と眼科以外の医師をつなぐ簡単な仕組みを作れないか考えるようになりました。

ここから数年かかり、今これを解決するソリューションが出来上がりました。

モンゴルで行った実証では実際に急性緑内障発作を発症している、眼科から数百キロ離れた田舎の患者さんがこのシステムで発見され、治療に繋がり失明を免れました。 また、眼科医にリーチするために必要な患者さんの時間やお金のコストを大きく下げることが示されました。

世界にはまだまだ眼科医がいない場所が広がっています。 また都会の中にも眼科医にリーチしづらい場所は多くあります。

このようなシステムがあると、眼科医を受診するためのコストを下げるだけでなく、病気の早期発見、早期治療、予防医療も可能になります。

私たちは世界のどこにいても眼科医に簡単に相談できる世界を作ることで、失明や目の病気に苦しむ人々を減らしたいと思っています。

(*急性緑内障発作:数日放置すると失明に至ることもある目の緊急疾患の一つ)

【経歴】
平成19年
高知大学医学部医学科卒業
平成19年
友愛会豊見城中央病院(初期研修)
平成21年
東京大学医学部眼科学教室入局、東大病院勤務
平成22年
江山会江口眼科病院勤務
平成25年
眼科専門医取得
平成26年
JCHO東京新宿メディカルセンター眼科 医長
東大病院専門外来勤務
平成29年
株式会社MITAS Medical設立 代表取締役就任

会社概要

会社名株式会社 MITAS Medical
代表取締役 北 直史
設立 2017年4月
資本金 100,150千円(資本準備金含む)
所在地 〒107-0052
東京都港区赤坂8丁目4-14 青山タワープレイス8F
Google Mapで見る
電話番号 03-6822-3227
email info@mitasmedical.com
メディア等
  • 信濃毎日新聞(2020/2)
  • 日本経済新聞(2020/2)
パートナー 株式会社タカギセイコー
Capital Medica Ventures
Sunrise Japan Hospital
SHIP International Hospital

受賞・採択歴