Mobile Eye Doctor

眼科医と眼科医療へのアクセスを必要とする全ての人々を繋ぐ遠隔医療サービス

スマートフォン接続型眼科診療機器『MS1』

眼科病院に行くと必ず目にする細隙灯顕微鏡のコア機能を、スマートフォン接続型のモバイルサイズに凝縮しました。 既存の細隙灯顕微鏡で難しいとされる焦点合わせを、額当て部分のサポートで簡単かつ安定して行えるため、眼科の診療経験がない方でも眼画像を撮影することが可能です。 またMS1での眼撮影はスマートフォンの機種を問わず、ご使用頂けます。

非眼科医用アプリ

このアプリに表示される問診に従い患者さんに質問していくだけで、普段、眼科医が行なっている問診内容を数分で入力することが可能です。このアプリを通して、患者情報・問診内容・眼画像をクライドにアップロードして、眼科医に診断依頼を行うことができます。(Android対応)

眼科医用web

診断依頼がきた症例の問診内容や眼画像を確認し、アドバイスを返します。

MITAS MedialのMS1のもととなった細隙灯顕微鏡(眼科病院に行くと必ずある医療機器。患者は顎を台の上に乗せ、眼科医が患者の目の中の状態をリアルタイムで診察するためのもの)は眼科研修医でも適切な手技を習得するのに、約1年程度はかかります。しかし、このMS1は眼科診療の経験がない一般医師でも短時間の練習で診断に必要なクオリティの画像を撮影することが可能という点に大きな魅力を感じています。このMS1と、同時に開発された専用アプリにより、眼科医療のニーズがありながらも、眼科医だけでは今まで手が届かなかった在宅・僻地・離島医療領域などに着手できる大きな一歩になると確信しています。
東京大学医学部眼科学教室 相原一教授
東京大学医学部眼科学教室 相原一教授

Mobile Eye Doctor 活用事例

新興国や途上国の眼科医療への貢献

世界には人口20万人に対して眼科医が1人以下の国(日本は人口1万人に対し眼科医1人)や、地理的要因(広大な国土、山岳地帯等)などにより、眼科受診が非常に困難な地域が数多く存在しています。このような現状は、世界中で約3600万人の方々が予防可能な眼疾患により失明しているという状況を招いており、その人数は今後さらに増加すると予想されています。私たちはこのような現状を改善するべく、新興国の特定の地域で複数の村診療所(総合医)と中心地にいる眼科医達のもとにサービス導入を行なっています。

ボーダレスに日本の医療を提供

日本人医師に相談したい国外の人々と日本人医師を結ぶことで、住んでいる場所や国籍に関わらず、ボーダレスに患者さんが希望する医療を受けられるお手伝いをしています。

※導入国の法規制等は事前調査の上で行なっております。

僻地・離島の眼科医療への貢献

医療先進国と呼ばれる日本においても、実は全国で1000箇所以上の眼科医不在または無医村地区が存在しています。特に眼科医が不足する僻地・離島などにおいて眼科診療の経験がない医師の場合でも、適切な問診と画像情報を簡単に取得し、シームレスに眼科医へ相談できるサービスとしてご使用頂けます。

〈使用者のコメント〉
離島における眼科診療では、診断の妥当性に加え緊急度の判断も求められます。患者さんを本島の眼科専門医に紹介するかどうかは、移動の負担・天候による船や飛行機の運行状況なども加味した総合的な判断が必要です。離島赴任前に一般的な眼科診療を学ぶとはいえ、経験・知識が圧倒的に不足していることを痛感しました。眼科の先生方にお電話で相談することもありますが、ご多忙の先生方に突然のお電話することへの遠慮もありますし、所見を口頭で述べるのみではいざ本島に到着してみると診断・緊急度に相違が見られることもしばしばあり、スマホの写真で撮影を試みたこともありましたが撮影方法や解像度に限界がありました。そのため簡単なデバイス、アプリを通して高精度な画像での所見送信、専門医の先生方にご相談ができるという環境は島医者にとって大変ありがたいものです。(離島診療所医師)