モンゴルにて実証実験を行いました

「第5回 飛びだせJapan! 世界の成長マーケットへの展開支援補助金」(参照:https://www.icnet.co.jp/tobidase-japan/)を用いて行ったモンゴルでの実証実験を無事終了致しました。(実施期間:2019年10月〜2020年1月)

期間中は月1-2回のペースでスタッフがモンゴルに渡航し、遊牧民のゲルをまわってのインタビュー調査や、眼科医や診療所の総合診療医との会議などを幾度となく繰り返しました。
まずは現場を自分たちがきちんと知ることを大切にし、その上で私たちのシステムをどう活用してもらえるかを現地の方々と共に模索し続けました。

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この活動の成果として、モンゴル保健省、モンゴル医科大学教授などの協力を得て、ある県の村診療所(約20箇所)にMS1を配置し、それぞれの村診療所と県中心部にいる眼科医を結ぶ形式で遠隔診断を実施することができました。
この期間中、数百件の遠隔診断がシステムを通して行われ、その中では実際に急性緑内障発作を早期発見し、その後の治療につながったことにより失明の回避に貢献するなど、このシステムの有効性の確信を得ることができたことも大きな糧となりました。

実際に診療所の総合診療医からは
『他の県の診療所にもこのシステムを紹介したい』
『患者を数百キロ先の眼科医に送らなくても、眼科医から適切なアドバイスをもらえるのは心強い』
という声も聞かれ、極寒真っ只中(−45℃!!)のモンゴルに繰り返し渡航をした苦労も一瞬で吹き飛びました。

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補助対象期間は終了しましたが、今後も現地の方々の期待を背負ったこのシステムを更にブラッシュアップさせ、必要な場所に届けていきたいと思います。